のりおの声

2012年11月

 「近いうち」発言から間もなく三か月。カレンダーは11月に突入しました。
なかなか開こうとしなかった臨時国会をやっと開会したのはいいのですが、その前に、一度も国会答弁をすることもなく、法務大臣の椅子を去った人、またぞろ事務所問題が発覚した人を閣内に抱えたまま、野田総理は居直り(開き直り)と居座りを決め込もうとしています。
 よく言われる、特例公債法を早く通さないと国民生活に重大な支障が出る、という話にしても、こうなるのは春に、この法案の採決を見送った時点で分かっていたことです。本来、政府と与党が野党と協議をし、もっと早く妥協案を提示すべきであったにもかかわらず、これまで放りっぱなしにしてあったのに、今になって野党が協力しないから法律が成立しない、国民生活に支障が出るのは野党のせいだ、などと言うのは言語道断だと思います。
 約束は守らない。責任は野党と官僚に押し付ける。自分たちの無能力と不作為は言い逃れをする。民主党政権の3年間はこの繰り返しでした。そして、この期に及んでも同じことを繰り返そうとしています。極めてたちの悪い無責任無能・口先集団だと言ってもいいと思います。もう一刻も早く退陣すべきです。
 ところで、世間では、石原新党構想が現実味を帯びてきたこともあって、いわゆる第三極がもてはやされています。いつの頃からか、日本では政治が芸能ネタと変わらない扱いになってしまいました。政治家の評価の基準も「おもしろい」というのが、一つの要素として定着してしまったような気がします。「おもしろい」というのは、何か変わったことをやるのではないかとか、ズバズバと歯切れよくものを言うとか、パフォーマンスが上手いとか、つまり芸人とあまり変わらない(芸人の方、ごめんなさい)レベルの評価軸で、政治家を見るようになってしまったのではないでしょうか。もちろん、これは政治家がテレビに頻繁に出るようになってからの現象だと思います。これが、この国の政治にとっていいことなのかどうか・・・。
 とにかく、私には、この第三極騒ぎ?は、こうした流れの延長戦上で捉えるべき現象なんだろうなという気がします。
 一時の熱狂はあっという間に覚めてしまいます。その後に残るものはむなしさだけかもしれません。
 この国には、今こそ、落ち着いた、バランスの取れた政治が必要なのではないでしょうか。

2012年10月

 自民党の総裁選挙も終わり、野田政権の三回目の内閣改造も終わり、いよいよこれから臨時国会に向けて、解散をめぐる駆け引きが始まります。と言いたいところですが、本当に臨時国会は開かれるでしょうか?解散を恐れるあまり、国会を召集しないということさえ取沙汰されるありさまですが、自分たちが、これだけは、と言っている公債特例法(今年度の予算の財源となる国債を発行するための法律)の処理さえしないというようなことは到底許されるものではありません。
 テレビや新聞では、政局にばかりうつつをぬかしていないで、重要な政策をどんどん進めるべきだと言われますが、消費税法案でもあれだけ協力したにもかかわらず、今となってあの「近いうち」の約束を反故にしようとすることは許されません。いや、それどころか、経済問題や外交問題は待ったなしの緊急を要する状態なのに、何の手も打とうとしない、あるいは何をやったらいいのか分からないこの政権は一刻も早く退場してもらわなければなりません。もし、野田総理が解散に応じなくても、あるいは民主党内で後数名の離党者が出れば、民主党は過半数を割り込むことになり、内閣不信任案が可決されることになるかもしれません。
 いずれにしても、民主党政権の命脈は既に尽きているのですから、これ以上政権の座にしがみついて、国民を窮地に追い込むような真似だけはしてもらいたくないと思います。
 ところで、自民党も総裁が交代し、新しい執行部ができました。今回の総裁選挙を通じて感じたのは、もう自民党も大派閥が党全体を取り仕切る、あるいは全体の流れを決めるという時代は終わった、ということです。
 私自身は自民党の派閥の役割は、冷戦構造が終焉し、小選挙区制になった時点で事実上終了したのではないかと思っていました。つまり、自民党以外に事実上の選択肢がなかったため、派閥が党内党としての機能を果たし、中選挙区制で同じ選挙区から複数の自民党議員が選出されていた時代は、派閥の意義はあったのでしょうが、今はそのどちらもありません。これからは政策集団としてのグループが互いに切磋琢磨していく時代です。自民党も変わった、といことを是非次の選挙を通じて、国民の前に示していきたいと思います。
 一日も早く、一刻も早くこの亡国野田内閣を打倒しなければなりません。外交では日々国益を毀損し、国内では経済が日々疲弊しています。民主党政権は、この3年間でこの国をどうしてしまったのか?
 もう十分ではないでしょうか。

2012年9月

 いつまでも暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか?
さて、長かった国会も後一週間を残すのみとなりました。期間は長かったのですが、消費税法案以外は大した議論もありませんでした。この法案もすったもんだの挙句に成立しましたが、問題はこれから。やはり、経済対策をきちんとやらないと、消費税は上げられないと思います。そのためには相当の経済対策と予算措置が必要です。これを新しい政権でやらなければなりません。
 で、いよいよ自民党も総裁選挙モードに突入しました。数名の方が出馬を取沙汰去れておりにぎやかになってきていますが、次の自民党総裁は総理大臣になる可能性が大きいと思います。したがって事実上の総理選びになるわけですから、ここは大きな勝負所になってきます。
 ただ、私個人としては、今こそ自民党は一致結束して新しい政権の枠組み作りに専念すべき時期だと思っています。この三年間、野党として、様々な批判や励ましの言葉をいただきました。野党慣れしていない自民党が、あるいは分裂するのではないか、ばらばらになってしまうのではないかと心配されたこともありました。しかし、曲がりなりにもまとまってこの三年間を耐えて、与党復帰が視野に入るところまでやってきました。誰が次の総裁になるにせよ、我々はこの三年間の経験を踏まえて、結束を強めなければなりません。自民党が民主党状態になることだけは避けなければなりません。
 まして、いまだ得体の知れない新興勢力との連携を選挙の前に言うなど、もってのほかだと思います。それは総選挙後に考えればいいことであって、選挙を恐れて、人気にあやかることしか考えていないようでは、自民党の看板が泣くのではないでしょうか。
 今、立候補が取沙汰されている顔ぶれを見ますと、皆さんそれぞれの得意分野で、優れた見識、知識、経験をお持ちの方ばかりです。誰がトップになるにせよ、この人たちが協力すれば、政権奪取の暁には素晴らしい内閣が出来上がると思います。ここで、改めて自民党の底力を国民の前に示すことができると確信しています。
 この三年間に大きく毀損してしまった、日本の経済、外交、そして政治そのものへの信頼を取り戻すために、日本全体がもう一度正気に戻り、落ち着いた政治のできる環境を作り上げていきたいと思います。

2012年8月

 暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
 国会は去年に引き続き、今年も夏休みなしで開会されていますが、あれだけ野田内閣がこだわり、自公も協力して審議を進めてきた「税と社会保障の一体改革法案」を、与党である民主党が審議を遅らせようとしています。どっちが与党でどっちが野党なのか、さっぱり分からなくなっています。これでは何のために我々もここまで協力してきたのか、野田首相の真意を疑いたくなります。
 おまけに、今は消費税問題に専念していればよいものを、野田さんはむしろいろいろと議論を呼びそうな他の問題にまで戦線を拡大しようとしています。例えば、TPP問題。例えば、特例公債法案。そして極めつけは、来年度予算を自分でやりたいと言ったことです。
 これは、消費税法案が通っても、国民に信を問うことはしない。少なくとも来年まで居座ると言っているに等しいわけです。
 野田さんは、自分は消費税法案に政治生命を賭ける、やるべきことをやったら国民に信を問う、と言っていたはずです。どうも、この「やるべきこと」といいのが我々とは解釈が違う、もっと言えば世間の常識とは違うということのようです。誰もが、「やるべきこと」とは消費税法案を成立させることだと思っていたのに、どうも野田さんの考えは違うようです。「やるべきこと」は野田さんには他にも沢山あるということなのでしょうか?どうして、こういう嘘やごまかしばかり言うのでしょう。野田さんは、きっと「やるべきこと」は消費税法案の成立だと言った覚えはないと言うに違いありません。これでは、菅さんの末期と何も変わりません。この人は、これまでも詭弁を弄して世の中を渡り歩いてきた人なのでしょう。なにしろ消費税だって、3年前は増税の必要はないと言っていたのですから。
 野田さんは、やたら難しい言葉や美辞麗句を並べ立てて、自分で自分の言葉に酔っているように見えます。しかし、その言葉に真実味がないから、聞いている人はそれを感じ取ってしまうから、この人の言葉に心を打たれることはありません。
 政治家は言葉が命だと言われます。しかし、それは言葉が真実である場合に限られます。
 この国をこれからどういう方向に持っていきたいのか、どういう社会にしたいのか、自分の言葉で自分の考えを語ってこそ、政治家の言葉に生命が吹き込まれるのではないでしょうか。
 心していきたいと思います。

2012年7月

 とうとう民主党が分裂することになりました。もともと、志や政策で結びついていたわけでもなく、ただただ政権交代の一点でなんとかつながっていただけの人たちですから、学級崩壊も時間の問題だったのかもしれません。
  それにしても、この3年間は一体日本にとって何だったのでしょうか?外交・安全保障の面で大きく国益を損ない、景気は低迷したまま、社会保障、特に生活保護は大きく膨らみ、財政赤字は自民党政権の時代よりも年間で10兆円ずつ拡大してしまいました。
  他人事ながら、民主党は次の総選挙で公約もマニフェストも作れないのではないかと心配してしまいます。3年前のマニフェストが絵空事であったことが露見してしまいましたし、それどころか、マニフェストに書いてなかった増税に政治生命を賭ける集団になってしまいました。これで世の中通るのであれば、選挙の時には何を言っても構わないということになってしまいます。
  私が一番心配しているのは、もし次の選挙で、また政権が代わったとしても、国民の閉塞感はなかなか容易には消えないのではないかということです。とうのは、日本は政権が代わったからと言って、少子化や高齢化が止まるわけでもなく、成熟国家、成熟社会への道をこれから当分の間、歩み続けねばならないからです。このことを所与として、これからの日本の生きる道を探さなければなりません。特に地方は、高齢化のスピードも速く、人口減少に悩まされています。しかし、私は、そうした状況の下でも、一人一人が元気で明るく生きられる社会を作ることは可能だと思います。
 人口が1万人の町がたとえ5千人の町になっても、安心して暮らしていけるような町にするのが政治の役割ではないでしょうか。そのためには、政治家も国民も一人一人が成熟社会で生きる知恵を出し合わなければなりません。上からのバラマキでは、この国も地域社会も長くは存続できません。
 今でも二言目には、経済成長や地域おこしが叫ばれますが、実は特効薬はないし、誰も本当は成功間違いなしの妙案などは持ち合わせていないのです。結局、我々一人一人が考え、実行していくしかないのではないでしょうか。他人任せや公的支援頼みでは、おそらくいつまで経っても満足できず、愚痴と文句を言いながら、閉塞感にさいなまれ続けることになるでしょう。
  今こそ、政治に携わる者も、また国民一人一人も自分で考え、自分の足で立つ勇気と覚悟が必要とされているのではないでしょうか。
  この二十年、よくも悪くも小沢一郎という政治家に振り回されてきたこの状況が終わりを告げようとしている時に、ふと抱いた感慨でした。

2012年6月

 少し遅くなりました。政冶の動きが慌ただしくなってきました。
 消費税法案の成立に政治生命を賭けると連呼している野田総理が、やっと動き始めました。小沢氏との二度の会談(これもどうしてもっと早くやらなかったのか。またそもそもやる意味があったのか)も平行線のまま。問責を受けた2閣僚の扱いもずるずると引き延ばして、今頃になって内閣改造の形をとっての交代。これから21日の会期末まで20日を切った状況で、法案の修正協議がまとまるでしょうか?最低保障年金や後期高齢者医療制度などマニフェストの放棄につながることになれば、与野党間よりも民主党の内部をまとめきれないのではないでしょうか?
 いずれにしても、ちゃんと筋書を書いている人がいるようには見えません。自民党の方も似たり寄ったりだと言われますが、間違った政策(マニフェスト)を放棄させることと、消費税法案が通れば野田総理の役目は終わりなのですから解散総選挙を求めることは当然だと思います。問題はそこに追い込むための戦略です。
 私は、野田総理は、政治生命を賭けてとか、不退転の決意とかを連発していますが、しょせん言葉に酔っているだけで、実はできるだけ長く権力の座にしがみつくタイプではないかなと思っています。ですから、おそらく法案成立と引き換えに解散総選挙などはやらないと思います。野田さんの覚悟が見えないとよく言われますが、それが口先ばかりの野田流の底の浅さではないでしょうか。
 くりかえしますが、修正協議で最も大きな障害は民主党の内部のまとまりのなさです。消費税に反対の人たちはもちろん、賛成の人たちでもマニフェストを捨てろと言われたら、反対に回るのではないでしょうか。
 そもそも、今提出されている法案も、民主党は党内で議論を尽くして決めたことだと言いながら、なぜ小沢さんやかなりの数の反対者がいるのでしょうか?
 民主党というのは、野党でいる間は、それぞれの議員が勝手なことを言い、ただただ政府や与党の政策にケチをつけていればよかったので、何となくまとまっているように見えていただけです。しかし、与党になっても精神構造は変わっていないので、与党として物事を決める、決めなければならないという本来の役割を全く理解していないように思えます。
 この3年近く、まさにそれを繰り返してきています。
 日本の政府と政治は機能不全におちいってしまいました。これまで、日本は政治的なリスクの極めて小さい国だと言われましたが、今や日本で最も大きなリスクは政治(民主党政権)になってしまいました。
 一刻も早くこのリスクを取り除かなければなりません。

2012年5月

 五月になりました。ゴールデンウィークの間に事務所で書いています。
 今年は、連休もあまりお天気がはっきりしませんが、政治の世界も晴れ間が見えないままです。先般、小沢裁判で無罪判決が出て、民主党は党内の混乱に拍車がかかったような気がします。連休が明けると、消費税法案の審議が始まりますが、党内に反対勢力を抱え、野田内閣は行く手に暗雲が立ち込めてきました。こうなると、我々自民党をはじめとする野党に協力を仰がなければなりませんが、先に行われた党首討論など見ても、人にものを頼むような姿勢には見えませんでした。また、最新の世論調査を見ると、内閣支持率も急落しているようで、三割を切る危険水域に落ち込んでいます。
 消費税に血道を上げるのは、分からないでもありませんが、もともと民主党は前の選挙の時にはそんなこと一言も言っていなかったわけですし、それよりも、震災復興や原発問題、それにデフレ対策や外交はどうするつもりなのでしょうか。全く、何をやりたいのかさっぱり分からないというのが、大方の国民の偽らざる気持ちではないでしょうか。
 では、自民党はどうするのか。
 消費税に関しては、もうこれは上げざるを得ません。日本のように、世界最速で高齢化が進展している国では、社会保障制度を維持しようとすれば、所得のない高齢者の方にもある程度負担していただかざるを得ません。所得のない人が払う税金ということになると、消費税と資産課税しかありません。生活保護や医療費など社会保障支出も見直さざるを得ないと思います。そうでないと、国家はいずれ破たんしてしまいますし、そうなった時の影響の大きさは想像を絶するものがあります。若い世代に、こうした国家財政破たん待望論、つまり一度リセットしてもらいたいという願望が強くなっていると聞きますが、もしそうなったら、この国は容易に立ち直れなくなってしまうでしょう。ここは石にかじりついてでも、破たんを避けなければなりません。しかし、そのために何をすべきなのかはよく考えなければなりません。ただ税金を上げるだけでは、経済に与えるマイナスの影響が大きすぎます。なんとかして、この国の経済のエンジンをもう一度かけ直したうえで、税負担をしてもらうしかありません。現政権の政策にはデフレ脱却の政策が全く見えません。
 前にも書きましたが、ここは、バラマキを一度ストップして、首都圏や東海・東南海・南海地震・津波対策を一気に進めるべきです。これがひいては景気浮揚策にもつながり、日本経済のエンジンを動かすことにつながっていくと思います。
 今はまず、種をまいた上で、刈取りの準備を進めるべき時ではないでしょうか。
 東北は今、桜が満開だと聞きました。一日も早い復興を願ってやみません。
 散る花を惜しむ心やとどまりて、また来ん春のたねになるべき(西行)

2012年4月

 今年は、心なしか春の訪れが遅れているような気がします。新年度になりましたが、この国の状況は希望に胸を膨らませる要素がほとんど見当たりません。個人も社会も将来に対する不安の中で、何か変わってほしい、変えてほしいという漠然とした願望だけが募っているように見えます。
 しかし、考えてみれば、長い人類の歴史の中で、個人も社会も安定して、将来に対する不安もない状態などほとんどなかったのではないでしょうか。戦後日本の一時期は、そうした不安が極度に緩和された、幸福な?例外だったのかもしれません。ある意味で、戦後日本の国家運営がうまく行き過ぎた結果、日本人の生存能力が低くなってしまったのかもしれません。 
 昨年の東日本大震災以降、絆という言葉が流行語のようになりました。しかし、絆は求めなければ得られないものです。日本人は、戦後、絆を断ち切ることによって、核家族化を進め、故郷を捨てて、経済成長を成し遂げてきたのに、ここに来てまた絆を復活させようという意識が蘇ってきたのでしょうか。正直言って、昔のあの家族関係や近所付き合いを復活させたいと思っているようにも見えません。そこに見えてくる新しい絆?とは、インターネットを通じた関係や、最近都会で見られるシェアハウスでの共同生活といった新しい形の人間関係なのかもしれません。これらは、いずれも家族や親類、近所付き合いとは違って、嫌になったらいつでも清算できる関係です。これを絆と呼んでいいのかどうか、私には分かりません。が、これが現在の社会における、新しい人間関係の一つの形であることは間違いありません。
 経済一辺倒の時代はひょっとしたら終わりを告げつつあるのかもしれません。そして、新しい人間関係に基づく社会が現出しつつあるのかもしれません。絆を取り戻そうと言って、ただただ昔に帰ろうとか、また昔は良かったなどと言ってみたところで、今の若者に受け入れられるはずもありません。
 私自身は、インターネット等には全く疎い人間ですが、新しい時代の新しい社会の在り方を提示していくのが政治の役割だと思います。お金だけでなく、人のために何かをしたり、公のために尽くすことに価値を見出すような、言ってみれば人間本来の幸せの原点に基礎を置いた社会が到来するかもしれないという予感もします。
 ところで、国会は今、消費税法案をめぐって揺れています。野田総理に言いたいのは、消費税増税という手段に命を懸けるのではなく、それを実施することによって、一体どんな国、どんな社会を目指そうとしているのか、そのビジョンを提示してほしいということです。
 あなたには、それがないから、国民は納得できないのです。説得力がないのです。理念も政策もなく、政権を取ることしか考えていなかった人たちの集団にこの国のかじ取りをこれ以上任せるわけにはいきません。
 最後に、高浜虚子の「春風や闘志抱きて丘に立つ」の句をかみしめつつ・・・

2012年3月

 三月に入り、年度末が近づいてきました。国会は、予算委員会で来年度予算の審議が行われていますが、年度内の成立は難しい状況です。野田内閣は、予算もさることながら、消費税上げで頭が一杯のようで、今月中の法案提出に向けて、必死の形相です。
 しかし、民主党内には根強い反対論もあり、また税と社会保障の一体改革も筋道が見えないままです。また、デフレ対策もほとんど手つかずのままで、これで消費税だけ上げるということになれば、国内経済への影響は深刻にならざるを得ません。
 よく、自民党は、なぜ協議に応じないのかと言われますが、政府・与党がちゃんとした案を出していない、また与党内もまとめきれていない状況で、協議もできないのが実情です。ただ、自民党も消費税を上げる必要性は既に認めている訳ですから、自民党の案をしっかりと打ち出して、政府に対して、大いに注文を付けていくべきだと思います。
議員定数の削減や公務員の人件費削減は、自ら身を削る姿勢を示す上で、当然やらなければなりません。しかし、消費税を上げるのであれば、少なくとも同時に、デフレ対策、景気対策をやらなければなりません。デフレ経済の下での増税は、それでなくとも厳しい経済状況をさらに悪化させてしまいます。
 では、何をすればいいのか?私見ですが、もう一段の金融緩和と、近い将来予測されている、首都直下型地震や東海・東南海・南海地震などの緊急を要する災害対策と、自然エネルギーを利用した発電等への集中投資をするべきです。こうした投資をこの数年間で、短期集中的にやるべきです。それが結果として、デフレ対策にもなるのは間違いありません。日本の今の経済状況は、坂道に車が止まっていて、自分の重みで、ずるずると下っているような状況です。ここで、少なくともエンジンを掛けなければなりません。
 こうした投資は、長く続くわけではありません。しかし、エンジンを掛けるには十分な力を持っています。
 では、その財源はどこに求めるのか?
 私は、民主党の皆さんが言うところの、子供のための手当てや、高校授業料無償化、あるいは、農家の戸別所得補償を少なくとも限定的に運用するか、一時凍結してでも、これらの災害対策やエネルギー対策を進め、国民の生命と財産を守ると同時に、経済活性化のための呼び水とすべきだと考えます。それをやったうえでなければ、増税はできません。
 消費税をめぐって、野田総理は、法案が通らなければ解散に打って出るのではないかとか、民主党と自民党が協議をして、法案を通したうえで話合い解散をするのではないかとか言われますが、今のままでは、どちらも難しいのではないでしょうか。
 それよりも、まず、増税(その必要性は否定できる人は少ないと思いますが)のための前提条件を整えるべきです。年度末に向けて、大きな山場を迎えようとしていることは間違いありません。

2012年2月

 厳しい寒さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
 先月の24日に通常国会が召集され、国会の論戦が始まりました。この国会での一番の争点は、もちろん消費税の扱いです。野田総理は、不退転の覚悟で、とか政治生命を賭けてとか、大変な意気込みで臨もうとしています。
 しかし、二年半前の選挙の時に言っていたこと(税金なんか上げなくても、予算を組み替えて、無駄を省けば、20兆円くらいすぐ出てくる。消費税は任期中は上げないし、議論もしない、と言っていました)との関係はどうなっているのでしょうか。政治家が平気で嘘をつく、重い言葉を軽く使う、これが政治不信の大きな原因になっていることは間違いありません。しかし、マスコミも、そういう政治の劣化の本質については、ほとんど論評をしないのは不思議で仕方ありません。
 それはともかくとして、自民党は、この問題について、民主党との協議に応じるきだという声をよく聞きます。私自身は、自民党(民主党に比べれば、自民党の政策立案能力は百倍くらい上だと思います)は、密室でこそこそと談合することには反対ですが、自分たちの案を堂々と出せばいいと思います。
 自民党も消費税を上げることについては賛成の立場です。ただ、議員定数の削減や公務員の人件費削減はやるとして、デフレ対策をやらないで消費税だけ上げるわけにはいきません。これをやれば、それでなくとも、疲弊している日本経済は大変な状況になってしまいます。民主党は、消費税の上げ幅と時期については明示していますが、本来一体改革でやるべき社会保障の内容や、デフレ対策には一切触れていません。使い方が分からないのに、税金だけ上げろといっている訳です。
 世界経済は、欧州経済危機が、この春に大きなヤマを迎えようとしています。既に、新興国から欧州への輸出は大きく落ち込みを見せていますし、日本も含めて影響してくるのは必至だと思います。こんな状況で税金だけ上げることはできない相談です。自民党はきっちりと経済対策をやったうえで消費税を上げるという案を国民の前に提示すべきだと考えています。
 それから、この国会中に解散があるのかどうかという質問もよくいただきます。もちろん、今の時点で、私にもよく分かりません。しかし、日本が大きな危機を迎えるかもしれないこの時期に、この政権がこのまま続いては、国が壊れてしまいかねません。この二年半で、民主党政権が、いかに未熟で、いかに無能であるかははっきりしたのではないでしょうか。
 私から見ると、この政権、この政党は、いかにも子供っぽい、政治ごっこしかできない言い訳と屁理屈だけ得意な、能力も責任感もない烏合の集にしか見えませんでした。日本にとって、とても不幸な二年半ではなかったでしょうか。

2012年1月

 新年、明けましておめでとうございます。
 昨年は、日本の長い歴史の中でも、決して忘れることのない年になりました。あの地震と津波で、二万人の方が亡くなり、未だに避難生活を余儀なくされている方が大勢おられます。また、ここ三重県南部でも、津波と台風で大きな被害が出ました。まだ、完全に復旧していませんが、一日も早く復旧できるように全力を尽くしていきたいと思います。
 新しい年も、大きな波乱の要素をはらんでいます。政治の世界では、消費税増税と社会保障改革が待ったなしの状況です。民主党は党内をまとめ切れず、分裂の様相さえ見えてきました。このまま、デフレ対策もなしに増税だけ断行すれば、日本の経済は益々泥沼にはまり込んでしまいます。民主党政権誕生に当たって約束したことは、殆ど何一つ守られず、自らの身を削ることなく、ひたすら増税の必要性を訴えています。一体、あの時のマニフェストは何だったのでしょうか。ここまで国民を欺いた責任は厳しく問われなければなりません。一刻も早く一度リセットして、国民に信を問うべきではないでしょうか。
 翻って、世界に目を向けてみると、今年は多くの国でリーダーの交代が起る可能性があります。アメリカ、中国、ロシア、それに金正日後の北朝鮮の動向も目を離せません。
 ヨーロッパの経済危機は、これからが本番です。状況によってはアジア、そして日本にも大きな影響が出てくる恐れがあります。今こそ、日本の政治はしっかりとした対応が迫られています。日本は、これまで総理大臣がころころ代わっても、余り政治リスクの大きい国とは見られていませんでした。しかし、二年半前から状況は一変しました。日本の政治家の言葉が世界から信用されなくなってしまったのです。
 民主党の政権は、重い言葉を余りにも軽く使いすぎるのではないでしょうか。「不退転の決意で」とか、「政治生命を賭けて」とか、普通の人間なら、一生に一度くらいしか使わない言葉を頻繁に乱発します。しかも、その不退転の決意や政治生命を賭ける対象が、この国をどうするかとか、どういう社会を作るかといった政治の目的ではなく、TPPとか増税とか、目的ではなく手段に過ぎないことばかりに向けられているのです。  今年は、日本と日本人にとって、本物とは何かを厳しく見極める目が求められる年になるのではないでしょうか。言葉は大切ですが、それよりも大事なのは、大きな目標に向って、それを実現する為の実行力だと思います。
 重たい言葉を軽く使ったり、美辞麗句を並べ立てるだけの似非政治家とはそろそろ決別すべき時期に来ているように思えてなりません。
 以上、自戒の念も込めて、今年一年、改めて、「驕らず、卑屈にならず、ひたすら己を磨く」ことに精進していきたいと思います。
 日本と日本人の良識と不屈の精神を信じて、前に進んでいきたいと思います。

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