のりおの声

2011年12月

 早いもので、もう今年も師走になりました。それにしても、今年は日本にとって大変な年になりました。東北の大震災や台風被害など、大きな天変地異に見舞われ、今だに復興の目処は立っていません。無能な政府の怠慢ぶりについては、もう何度も触れたので、これ以上は申し上げませんが、今では、この災害が、天災から人災に変わってしまったということだけ指摘しておきたいと思います。これから寒い冬を迎える被災地の方々のことを思うと、胸が痛みます。
 目を海外に転じますと、ギリシャの財政危機に端を発するヨーロッパの金融危機、アメリカでも、経済格差に不満を抱く多くの人々がウォール街を占拠するなど、先進国では経済・財政不安が続発しています。もちろん、日本も長引くデフレ状況に加え、円高が進行して、企業の海外流出が絶えません。
 2008年のリーマンショックで、世界のマネーゲームは沈静化するのかと思ったのですが、どっこいマネー資本主義は生きていました。それどころか、アメリカはドルを大量に増発したものですから、世界中のお金が行き場を失って、比較的安全(いつそうでなくなるか分かりませんが)な円に向かって、今日の円高を生み出しています。
 リーマンショック以前は、消費過剰なアメリカに世界中が輸出し、アメリカの経常収支は大赤字、その分輸出した国に黒字が貯め込まれました。しかし、アメリカはもう、輸入を増やそうとはしません(できません)。むしろ、アメリカからの輸出を増やすことで、国内経済の回復、雇用の増大を図ろうとしています。TPPもその一貫です。
 これまで、まるで、カジノでのギャンブルのようにして、金で金を売り買いして儲けてきたことに反省が出てくるのかと思ったのですが、しかし、現に世界を駆けめぐっているお金の量は減っていません。それが、少しでも有利な運用先を求めて動き回るのです。しかし、それが真面目な投資なら、問題はないのですが、実際は投資ではなく投機にしか過ぎません。
 資本主義自体は、悪いものではありません。しかし、短期での株の売り買いや、投機的な為替の売り買いは、今日では、国家の存亡にさえ影響を与えます。どこかで、本来の資本主義、つまり、株は短期の利食いではなく、将来にわたって利益を見込める事業に対する投資に戻り、為替レートはその国の実体経済を反映するような姿に戻さないと、世界中が危険にさらされてしまいます。また、現にそうなってしまっています。残念ながら、世界経済を健全な姿に戻すためのルールは、まだ出来ていません。
 本当は、株でも為替でも、そうした短期の投機で儲けた分については、高い税金をかけるのも一つの考えかもしれません。いずれにしても、ギャンブルは割に合わないというルールを作る必要があるのではないでしょうか。
 経済とは何なのか、やはり経世済民なのではないでしょうか。人間の欲望には限りがないのかもしれませんが、制御出来なければ、ただの獣になってしまいます。
 最近の世界経済の状況を見て、そんなことを考えさせられました。

2011年11月

 臨時国会も始まり、第三次補正予算の審議も行われようとしています。しかし、おそらく、今、永田町で一番大きな問題となっているのは、環太平洋経済連携協定、いわゆるTPPです。推進派と反対派が、連日のように大騒ぎをしています。
 野田総理は、おそらくもう交渉参加を決めているのではないでしょうか。9月のオバマ大統領との会談で、参加を強く迫られたことは想像に難くありません。もちろん、その他にも、普天間の問題や牛肉輸入の問題で進展を求められたのでしょう。
 しかし、考えてみれば、この2年間、民主党政権になってからの日本外交は、どんな成果を挙げてきたのでしょうか?普天間基地移転を暗礁に乗り上げさせ、米国の信頼を完全に失い、それをまた、今、一生懸命やっているポーズだけ取ろうとしています。一度ひっくり返した卓袱台は元に戻りません。アメリカも、そんなことは、もうよく分かっているはずです。国内の経済問題に悩むオバマ大統領は、TPPで雇用創出をと訴えています。普天間で大きな借りを作った民主党は、この圧力に抗することができなくなっているのではないでしょうか。
 TPPについては、例外なき関税撤廃ということで、農業関係者の反対ばかり取り上げられます。しかし、このTPPが意味するところを、もう少し掘り下げて考えてみる必要があるのではないでしょうか。
 外交は、他国との関係で、自国の国益を最大化するためのものです。TPP参加が国益に本当に合致するかどうかをしっかりと検証しなければなりません。私は、TPPが経済のみならず、日本の社会のあり方や、国柄まで変えてしまう可能性もあるのではないかと思っています。国際社会の中で活動するには、一定のルールに従うのは当然のことですが、それぞれの国がそれぞれの国内事情や、もっと言うと、歴史や文化を背負って活動しています。多様性を認めた上での、共通のルールでなければ、多くの国が参加することはできません。また、一旦、交渉に参加すれば、途中で離脱することは、理屈の上ではあるかもしれませんが、そうすることによって失う国際社会からの信頼の方がより大きいと思います。
 交渉に参加するか否か、おそらく数日後には結論を出そうとしているのでしょうが、ここは、日本も熟慮が必要なのではないでしょうか。
 この国は、外交の手段として、軍事力は使えません。また、これまでのように経済力にも翳りが出てきています。日本が国際社会で示すことのできる外交力は、強固な理念と高い見識ではないでしょうか。
 今月は外交の季節です。世界から尊敬される国を目指して、日本の外交を立て直していきたいと思います。

2011年10月

 ついこの間まで、暑い日が続いて、もうこのまま夏が終わらないんじゃないかと思ったほどでしたが、あっという間に、空は高く、空気は冴え、金木犀の香りが漂うようになりました。
 それにしても、今年は、東北大震災、先日の12号台風と、大きな自然災害が立て続けにこの国を襲いました。
 日本は四面を海に囲まれた国です。長い歴史の中で、地続きの国境を接する国とは異なり、容易に外敵の侵入を許すことはなかった国です。しかし、自然災害の多さという点では、世界でも例を見ない国です。地震、津波、台風、火山の噴火や冷害や旱魃。外敵と戦う必要がなかった分、日本人は絶え間なく自然災害と闘わなければならなかったのではないでしょうか。こういう国が世界有数の経済大国になっただけでも驚異的なことですが、同時に、日本人が抱く世界観や価値観もそこに根っこを持っているように思えてなりません。自然に対する畏怖の念と、昨日まですぐ側に居た人が今日はもう居ない無常感、言葉を換えて言えば、自然崇拝と季節の移ろいに対する敏感さ、それに人の世のはかなさのようなものが日本人の心の底流には横たわっているような気がします。だからこそ、みんなが助け合って、肩を寄せ合って生きていく共同体が自然に出来ていったのだと思いますし、幸いにして災害に遭わずに済んだ年は、自然の恵みに心から感謝してきたのではないでしょうか。
 東北地域や紀伊半島南部も、秋から冬を迎えようとしています。総てを政府や自治体に任せることは出来ないでしょうし、また、その必要もないかもしれません。しかし、特に東北に関しては、もう7ヶ月も経つのに復旧・復興は遅々として進んでいません。
 第三次補正予算は、今だに政府・与党の成案は出てきません。財源(増税規模)をめぐって、政府と与党の間で意見が食い違っています。被災地の皆さんは、政府は一体何をやってるんだ、という強い怒りを覚えていると思います。政府は、民主、自民、公明の3党で事前に協議をしたい、と言っています。世論調査でも、早く3党で協議を、という声が多いようです。しかし、本来、予算案はまず政府が作って、それを国会で審議するのが筋ですし、自分たちだけでは案が作れないから、事前に話し合いをした上で、国会はすんなりと通してもらいたいから、とうのではまさに談合政治になってしまいます。我々野党も早期成立に協力するのは当然ですが、政府と与党がまず成案を提案するのが先決です。増税という痛みを伴う予算だから、責任を分担、分散させたいというのでは、この政府自体が、政権を担う資格がない、と言っても言い過ぎではないと思います。また、その復興業務を担う復興庁の設置のための法案もなかなか提出されません。 厳しい冬を目の前に控え、被災地への支援は急務です。責任感もやる気も能力もない者が権力の座についていることが、この国と国民にとっての最大の不幸ではないでしょうか。
 秋を迎え、日本人の心の有り様を、今一度見つめ直していきたいと思います。

2011年9月

 長かった国会も終わり、居座り続けた菅直人もやっと退陣し、野田新内閣が発足しました。マスコミ各社の世論調査では、新内閣の支持率は6割を超えているようです。しかし、まだ何の仕事もしていないのに、支持しますか?という質問には疑問符を付けざるを得ません。まあ、せいぜい期待しますか?という質問に変えるべきだと思います。
 それはさておき、野田総理は適材適所の人事と言っていますが、殆どが、その分野ではど素人の顔ぶれです。特に、財務、外務、防衛の、これからの日本にとって最も重要な分野の閣僚が、これまで殆どタッチしてこなかった分野で責任を担うということに大きな危惧を覚えます。待ったなしの国難の中で、素人が仕事が出来るはずがありません。おそらく、役所の言いなりになるしかないのではないでしょうか。
 野田総理は野党の協力を得て、と言っていますが、2年前の選挙で打ち出したマニフェストが破綻した今、その総括なくして野党の協力を求めること自体に大きな違和感を覚えます。もちろん、災害復旧・復興の分野では党派を超えて協力しなければなりません。しかし、それ以外の分野では、民主党がこれまで主張し、国民に約束してきたことをどう処理するのでしょうか。もし、マニフェストを事実上放棄するのであれば、もう一度総選挙で信を問うべきですし、マニフェストに固執するのであれば、8月の3党合意は何だったのか、という矛盾を露呈することになってしまいます。いずれにしても、2年前の選挙で国民を騙したことに変わりはありません。
 野田政権は、柔軟に対応するとを言っていますが、結局、殆どが従来自民党が主張してきた政策に戻ろうとしています。普天間基地の問題や、税と社会保障の一体改革など、民主党の従来の主張とは大きく乖離しています。一体、この政党は何なのでしょうか?もう一つ言えば、おそらくこれが最大の問題ですが、この国をどういう国にしていくのか、という理念が全く見あたらないことです。
 この国は、この2年間で、国際社会からも、殆ど相手にされなくなってしまいました。震災や原発事故の影響はともかく、日本という国の存在感が大きく損なわれてしまいました。これまで、この国を支えてきた経済力も低下し、外交や安全保障の分野でも確固たる見識を示せない国に成り下がってしまいました。また、政府の方針が総理や閣僚の勝手な発言でコロコロと変わるという、これまでなかった政治的リスクの大きな国だというイメージを諸外国に与えてしまいました。これを立て直すのは容易なことではありません。
 日本は人口減少と高齢化で、国内市場の縮小と社会保障費の増大に喘いでいます。しかし、これは日本に限ったことではありません。先進国は多かれ少なかれ、同じような状況に置かれています。最後にこの国を支えるのは、国民の気概です。そのためには、少し時間がかかっても、国民の依存心や責任転嫁の気持ちを改める必要があります。
 国のリーダーは現実的でなければなりませんが、信念や理念なしに目先の問題を処理するだけでは、真のリーダーたり得ないのではないでしょうか。

2011年8月

 例年ですと、今頃は地元で挨拶回りや国政報告会で忙しい時期ですが、今年はご承知の通り、国会が開催されたままで、夏休みがありません。ご無沙汰をお許しいただきたいと思います。
 6月の2日に衆議院の不信任案が否決され、あれから二ヶ月が経とうとしています。あの時、菅さんは民主党の両院議員総会で、退陣表明とも取れる発言をして、誰もが退陣は近いと思ったはずです。しかし、現実には一向に辞める気配はなく、それどころか、脱原発など、次から次へと新しい課題を持ち出して、延命を図っています。野党の我々は勿論ですが、民主党内でさえ、一日も早い退陣を求める空気が蔓延しているにもかかわらず、誰も辞表も叩きつける訳でもなく、直言する人もいないという、潔さのかけらもない烏合の衆だと言わざるを得ません。また、震災復興のための予算についても、増税が議論されていますが、その前に、不要不急の子供手当や高校授業料無償化など、いわゆる4K政策を、放棄しろとまでは言いませんが、復興のために凍結するくらいのことが言えないのでしょうか。増税論議の前に無駄な支出を止めるべきです。私は、もうどうせ民主党のマニフェストなど、誰もまともに取り合っていないのですから、国民の理解は十分得られると思います。
 そして、より深刻なのは、前にも書きましたが、この政権が国民と諸外国からの信頼を完全に失っていて、誰からも相手にされず、税の問題や電力供給の不安定化、電気料金の値上げ、そして折からの円高もあり、日本の企業がどんどん海外に流出してしまい、雇用は失われ、日本経済は奈落の底に沈んでいってしまうのではないかということです。
今、政府がやらなければならないのは、震災復興に一日も早く道筋をつけ、原発事故を終息させることです。脱原発もいいですが、そんな明後日のことを言っている場合ではありません。それは今の危機が落ち着いてからじっくり議論すればいいのです。私には、これはただ延命を図るために目の前の喫緊の課題から目をそらさせようとする目くらましにしか見えません。
 アメリカも9月の首脳会談を見送ろうとしています。もう、今の政府を相手にしても仕方ない。嘘と言い訳ばかりに終始している民主党政権に、最大の同盟国でさえ見切りを付けようとしているのです。
 この2年間、民主党政権がやってきたことは、嘘と言い訳ばかりです。自民党政権に飽いた国民の目には新鮮に映ったのかもしれませんが、一体、この政権交代は何だったのでしょうか。あの時、政権交代を一斉にはやし立てたマスコミや、いわゆる有識者は、本気であのマニフェストなるものを支持し、実現できると信じていたのでしょうか?
あれが、本当にこの国の将来のために必要な政策だと思っていたのでしょうか?
 もう、パフォーマンスと口先だけの、あまりにも軽い政治と政治家には訣別しようではありませんか。
 今、日本の政治に求められているものは、誠実、の一言に尽きると思います。

2011年7月

 今日は七夕です。東京は曇り。星は見えそうにありません。東北地方の被災者の皆さんは、どんな願いを込めて今日の空を見ているのでしょうか。
 昨日、今日と衆参の予算委員会が開かれました。今だに10万人近くの方が避難所生活を余儀なくされています。また、原発事故の終息の行方もはっきりしません。
 そんな中で、任命されたばかりの震災復興大臣の失言(?)による更迭、定期点検で休止中の原発の運転再開をめぐる政府内の見解の不一致等、菅政権は本当に末期症状を呈しています。
 自民党に対しても、厳しい批判をいただきますが、我々はこれまで復旧・復興について、政府に対して577項目に及ぶ具体的な提案を行ってきました。残念ながら、政府は、それに応える余裕もないようです。正直言って、もう政府を相手にしていても仕方ないのかもしれません。風評被害や二重ローン問題、瓦礫処理等、被災地からの切実な要望を議員立法して具体化し、責任を持って進めていきたいたと考えています。
 民主党の議員は、本当にこのままの政権運営でいいと思っているのでしょうか。誰一人として、役職を賭して菅政権を諫めようとする人が見あたらないのは、本当に情けないことです。このままでは、この国が本当に潰れてしまいます。パフォーマンスばかりで、嘘と言い訳に終始するこの政権の劣悪さは目に余ります。
 電力の問題一つとっても、脱原発は、長い目で見て、確かに必要なことでしょうが、今、日本にある原発が全部止まってしまったら、国内電力の3分の1は供給されなくなってしまいます。国民生活はもちろんですが、産業活動にも大きな影響が出て、特に製造業は、日本で生産活動が続けられなくなり、海外に出ていくしかなくなるでしょう。結果、税収は減り、雇用は失われ、国民は塗炭の苦しみを強いられます。
 もう、頑張れとか、言葉だけでは立ちゆかない状況になってきているのに、具体的な政策は何一つ打ち出されていません。再生エネルギーの開発にしても、中長期の具体的な政策の裏付けなしには進まないのです。極端な言い方をすれば、現政権は、この国を潰そうとしているとしか思えません。
 地位にしがみつき、自分さえ良ければ、国がどうなっても構わないと考えているのでしょうか。国民も冷静になって、この国の行く末を真剣に考えなければならない時期に来ていると思います。言うまでもありませんが、民主主義国家の政府は、国民が選挙を通じて、自分たちが選ぶものです。
 私自身が、今、思うのは、当たり前のことですが、政治と政治家に求められているのは、誠実さではないか、という簡単なことです。政治と政治家にこれが欠けた時、虚無感だけが、この国を覆い尽くすことになってしまうのではないか。それを一番恐れています。

2011年6月

 今月2日に、衆議院で、菅首相に対する不信任案が採決され、否決されました。
前日の夜までは、民主党内からも相当数の賛同者が出るのではないかとの情報もあり、可決の可能性も取り沙汰されていました。
  一部には、こんな時に不信任案を提出する大儀名分がないのでは、との指摘もありました。しかし、これまでの震災復興対策(未だに10万人以上の方が、避難所生活を余儀なくされているのは異常としか言いようがありません)や、原発事故を巡る、嘘に嘘を重ねる、その場しのぎの言い訳と責任逃れの、菅内閣の対応を見れば、それだけでも万死に値すると思います。また、こんな時に、公務員の給与カット(それも国家公務員だけで、自治労に遠慮して、その10倍もいる地方公務員については何も言わない)や増税、さらに原発事故の賠償では、政府は何も責任を取ろうとしないで、電力会社にだけ責任を負わせようとしています。その結果、何が起こるのか、よくよく考えてみる必要があります。税金は上がり、おそらくあの原発事故の賠償スキームでは、電気料金を上げざるを得なくなるでしょう。結果、企業はどんどん海外に流出してしまい、日本の製造業は空洞化の一途をたどります。現に、中国からは、日本企業に勧誘の手が伸びています。気がついたら、企業は日本から出て行ってしまい、税収は落ち込み、雇用は減り、日本国民は苦海をさまようことになるでしょう。社会保障もへったくれもなくなってしまいます。
  もう一つ、指摘しておきたいのは、外交・安全保障です。震災発生後、中国やロシアの軍用機が、日本の領空を侵犯すれすれの事態が相次いでいます。先般は、韓国の国会議員が北方領土(国後島)を訪問しました。これは、ロシアが、この機に、北方領土の開発を進めようとしていて、中国や韓国の企業に、開発事業に参加を呼びかけていることと関連しています。また、竹島に韓国の現職閣僚が訪問したりもしています。それに対して、今の政府はろくに抗議さえしていません。一体、この政権は日本を本当に守ろうという気構えがあるのでしょうか。
  不信任案は、菅さんの巧妙な手口に、鳩山さんをはじめ民主党の菅批判勢力もまんまと騙されてしまいました。その場をしのぐためなら、何でも言う、何でもやる。しのいでしまったら、居直り、居座りを続ける。この人が総理をやっている限り、日本は本当に破滅の道を突き進んでしまうでしょう。マスコミももっときちんとした報道をしてほしいし、国民の皆さんも騙されないでほしいと思います。自らの延命のために、被災地や被災者を平気で人質に取るような輩です。復興のために政局なんかやっている場合ではない(マスコミやコメンテイターがまたそれに乗ってしまう)、と言いながら、今まで何もやってきていないではありませんか。
  政治家として以前に、人間として、これだけ嘘と言い訳でその場をしのいできた、菅という人、こんな人を総理にもった国民の不幸を、これ以上座視出来ません。

2011年5月

  東日本大震災の発生から50日が経過しました。瓦礫の処理もままならず、原発事故はまだ収束の気配がありません。今だに13万人以上の人が避難所生活を余儀なくさせられています。行方不明者の捜索も困難を極めています。原発事故で避難を余儀なくされた皆さんの怒りの声も日増しに強くなるばかりです。
  この間の政府の対応に疑問や不満を抱かれた国民は多いのではないでしょうか。国会審議を通じて、与野党を問わず、菅内閣の、特に総理自身の責任への言及がありましたが、本人は、「激励だと受け止める」とか、答弁も言い訳、言い逃れに終始していました。これだけ、無神経、無責任な人が日本国の総理大臣をやっているのかと思うと、怒りを通り越して、情けない気持ちになります。殆どの国民が、この人は代わるべきだと思っているのに、民主主義国家の悲しさで、本人が自主的に辞めるか、選挙を通じてしか政権交代は出来ません。私自身も野党の悲哀を感じさせられ、歯ぎしりさせられる日々が続いています。公務員の人たちと話していても、今の内閣は全く機能不全に陥っていて、能力のある官僚たちは全くやる気をなくしています。しかし、私は、昔の同僚や後輩たちに、「こんな時にこそ、国家公務員は働かなければいけない。上司たる政治家が何と言おうと、正しいこと、正しいと信じることを繰り返し、訴えるべきだ。そうでなければ、国家公務員としての誇りも失い、公務員人生に悔いを残す、いや、人間として悔いを残すことになるぞ。」と言い続けています。
  民主党の言う、政治主導とは一体何だったのか?人間には、それぞれ、その分というものがあります。有能有為、有能無為、無能有為、無能無為と言われますが、トップに立つ人間で、もっとも害の大きいのが、無能有為であることは論を待ちません。菅さんはまさにこれです。いや、民主党自体がその集団と言っても言い過ぎではないかもしれません。こんな危機にあっても、まるで学級会の域を出ない議論ばかりしていて、何も決まらない、決められない。国民にとって、最も不幸な出来事が、最悪の政府の下で起こってしまったとしか言いようがありません。
  4月29日に、原発事故対策で内閣官房参与に任命されていた小左古東大教授が、政府の場当たり的な対応に抗議して、辞任しましたが、まさにこれが今の政府の本質を突いた出来事だと思います。自らの責任回避と延命だけを考えている人に、総理を続ける資格などありません。それでも、こんな総理と大連立をなどという人がいるのは、驚き以外の何物でもありません。一次補正予算が通った今、菅さんは出来るだけ早く国会を閉じて、追及をのがれるとともに、夏までに増税路線への道筋を付けて、来年度予算、そして二次補正予算をと考えているのでしょうが、国民とマスコミはここで、怒りの声を上げるべきではないでしょうか。
このままでは、この国は本当に沈没してしまいます。

2011年4月

 今、三重県知事選挙の真っ最中で、私も自分の選挙区だけでなく北の方も含めて飛び回っているため、執筆が遅れてしまいまい、申し訳ありません。
 さて、あの東日本大震災発生以来、もう3週間以上が経過しました。今だに行方不明の方の多くは見つかっていないし、避難所で不自由な生活を送っておられる方も大勢いらっしゃいます。心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 被災者に対する手当がもちろん第一ですが、未だ収束の見通しが立たない原発事故で、避難されたり、風評被害も含めて生活上の困難を余儀なくされている方が沢山おられます。政府から正確な情報と、それに基づく的確な対処が示されないままに、恐怖に怯え、不安に苛まれていること、察するに余りあります。また、現地のみならず、日本全体にこの影響が及んでいる状況は、一日も早く打破しなければなりません。
海外では、過剰反応とも思える報道もなされていますが、これも政府が正直な情報を出していないのではないかという疑念に基づくものです。日本の食品はもちろん、その他の製品についてもボイコットの動きもあるようです。
 被災地の復興、被災者の生活支援、経済全体の立て直しなど、これから気が遠くなるような仕事が始まります。しかし、被災者に対する緊急の支援もおぼつかず、原発事故への対応も後手後手、被災者や避難者に対する生活支援策も打ち出さず、今後の日本経済の復興の青写真も示さない、一方で、不要不急の子供手当は続行する、そんな政権がこの戦後最大の日本の危機に対応出来るとは到底考えられません。
 大連立の話も、ブログにも書きましたが、私は反対です。野党としても最大限協力はしてきているし、この内閣の延命のためだけの連立など考えられないし、日本の民主主義は死んでしまいます。もし、本当に国と国民のことを考えるのであれば、役人や、現場で苦労している人たちを怒鳴りつけたり、恫喝したりするしか能のない政府は即刻退陣し、ばらまき予算もすべて救援復興経費に振り替えるべきでしょう。
 日本と日本人は、萎縮することなく、世界に強い背中を見せなければなりません。
村上龍さんの小説で、中学生が国会でスピーチする場面があり、そこで「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない。」と言わせています。今は、逆かもしれません。「この国には何もなくなった。だが希望だけはある。」と。この話は、村上さんがニューヨークタイムズという新聞に寄稿した論文の中に出ています。
 原発事故にメドが立たないと、実際には本格的な復興は難しいかもしれません。しかし、家を失い、家族を失い、働く場所を失った皆さんの生活の再建は急務です。原発事故の結果、電力供給も大幅に減少します。私たちは、これまでの生活習慣も含め、変更を余儀なくされるかもしれません。今ほど、リーダーの役割が大きく問われている時はありません。国民に、言葉だけでなく、具体的な復興の青写真を示し、希望の光を投げかけなければならないのではないでしょうか。

2011年3月

 今、3月1日の午前0時30分です。この後、2時から23年度予算案採決のための本会議が予定されています。一体、何故こんな時間に本会議を開く必要があるのか疑問です。来年度予算は3月2日までに処理すれば、年度内には成立します。まして、予算関連法案は成立の見通しがないまま、先送りされようとしています。これは異常な事態で、特に特例公債法案(予算の裏付けとなる国債の発行額を定める法案です)が通らなければ、予算は決まっても、歳入の大きな部分(借金)がメドが立たないままですから、本来、予算と予算関連法案はセットで審議されなければならないのに、それを切り離してしまったのです。関連法案が通らずに、予算が執行できなくなれば、「野党が反対して法案を通さないので、予算執行ができない」と世論に訴えよう、ということなのでしょうが、そんな事態になったのは政府と与党の責任です。ばらまきの予算内容、2年連続で税収より借金が多い予算。国債の格付けが下がったのも、こうしたことが背景にあります。政権が延命をはかるために、瀬戸際作戦を取っているとしか思えません。まるで、北朝鮮のような政権だと言っても過言ではないでしょう。熟議の国会だとか、予算の修正に応じてもいいとか言いながら、結局は何の見通しもないままに強行路線を取っています。民主党というのは不思議な党で、ずっと前から、このままでは壁にぶつかってしまうのが判っているのに、本当にぶつかるまで何の手立ても講じようとしないのです。ぶつかってから初めて右往左往するのですが、結局何もできないというのが、これまでのパターンです。言ってみれば、行き当たりばったりの政党、政権です。普天間もそう。尖閣もそう。子供手当や高速の無料化もそうです。
 日本人の悪い癖かもしれませんが、目的と手段を往々にして混同してしまいがちです。
例えば、子供手当。目的は何なのか?少子化対策なのか?景気対策なのか?単なる定額給付金とどう違うのか?結果は、どれにも有効でないのです。少子化対策なら、子供の数に応じて増やしていくようにすべきだし、景気対策なら、半分近くが貯金に回るのではなく、確実に使われるような手立てを考えるべきです。高速の無料化も目的がよく分かりません。公共交通は明らかに影響を受けるでしょうし、環境にもよくありません。
一体、多額の税金を使って、何をしたいというのでしょうか。
 国も地方自治体もそうですが、限られた財源を何に使っていくのか、優先順位を間違える余裕はありません。目的をしっかり決め、それを実現するために財源の効率的な使い方を考えなければなりません。それが政治の根本だと言ってもいいかもしれません。
 今の政治に一番求められているのは、実はそんな最も基本的なことなのかもしれないと思う今日この頃です。  関連法案の見通しもなく、この政権はこの国をどうしようとしているのか理解できないままに、あと3時間しないうちに23年度予算案が衆議院を通過しようとしています。

2011年2月

 早いもので、今年もあっという間に1ヶ月過ぎてしまいました。
それにしても、今年は寒いですね。雪の被害に悩んでおられる地域の皆様にはお見舞い申し上げます。
 さて、国会の方は、予算委員会も始まり、論戦の火ぶたが切っておろされました。また、昨日、小沢一郎氏が強制起訴されました。ご本人は、辞職はもちろん、離党もしないと言っていますが、民主党は去年からこの問題で内紛を繰り返していますし、決着を先延ばしにしてきましたが、起訴を受けて、どう対処するのでしょうか?正直言って、もうウンザリです。考えてみれば、日本の政治はこの20年ばかり、良くも悪くも、小沢氏を中心に動いてきたと言ってもいいかもしれません。一つの時代の終わりを迎えようとしているように思えてなりません。
 ま、それはさておき、問題は予算と関連する法案の処理です。予算はご承知のとおり、税収より借金が多いという内容。これを2年続けてやっています。民主党は、自民党も最後の予算で、44兆円の国債を発行したのだから、民主党政権は同じ額の借金をしてもいいと言わんばかりですが、麻生政権では、リーマンショックへの対応のため、緊急対策としての補正予算も含めて44兆円の借金をしたのであって、当初でこの額の借金をした訳ではありません。今になって、消費税上げを言い出しましたが、一昨年の総選挙では、消費税は上げない、予算の無駄をはぶき、組み替えれば、20兆円くらいは出てくると言っていたことを忘れたのでしょうか。マニフェストも実現出来ず、借金を減らし、社会保障を充実させる道筋も示せない。二言目には、自民党の責任をあげつらう。能力の無い者が権力を握った時の常套句です。もうこの政権は命脈が尽きたと言ってもいいかもしれません。
 それでは、自民党はどうなのか、と問われるわけですが、答は、自立出来る国家と国民を目指すということです。一つだけ具体的な話をすると、今、日本で生活保護世帯は140万、支給額は年3兆円を超えました。このうち明らかに失業起因の世帯は23万と言われています。これは働けるのに、仕事がないから保護を受けているということです。
生活保護は最後のセーフティ・ネットですから、これを否定はしません。しかし、働く能力があるのであれば、政府も自治体も、これらの人達には公園や道路の掃除でも構わないので、仕事をしてもらえばどうでしょうか。人間は弱いもので、一度楽な思いをしてしまうと、なかなか抜け出せなくなってしまうのではないでしょうか。
 日本も戦後豊かになっていく過程で、国際的に見ても、かなり手厚い保障や保護の政策をとってきました。しかし、人口減少、高齢化、経済成長の減速という現実の中で、もう一度、自立する気概を取り戻す必要があるのではないでしょうか。
 先般のアジアカップサッカーで日本チームが苦闘の末、優勝を勝ち取りました。ご覧になった方も多かったのではないでしょうか。日本人のDNAはまだまだ健在だと信じて行きたいと思います。

2011年1月

 新年明けましておめでとうございます。2011年(平成23年)の年が明けましたが、皆様方にはいかがお過ごしでしょうか。
 お正月は例年のことですが、1日からあちこち飛び歩いており、ご挨拶が遅れましたことをお詫び申し上げます。
 さて、政界は、昨年末から民主党の党内の混乱を年明けまで持ち越し、政治と金の問題、また内閣改造等も取り沙汰されています。菅総理も指導力を発揮しているところを見せようと躍起になっているようですが、どうも指導力を発揮する場面を間違えているようにしか思えません。こんなことをしている間にも、刻一刻と日本の地盤沈下は進んでいきます。
 我々が今やらなければならないのは、外交面では米国との関係修復とアジア諸国からの信頼回復。そして内政面ではデフレ体質からの脱却と地域経済の再生です。いずれも、政権交代以降、ここまで毀損してしまった国益を回復するのは容易ではありませんが、特に外交の面では、言葉だけでなく、具体的に目に見える形での提案が必須です。
また、デフレの脱却も容易ではありません。基本的には、供給が需要をオーバーしていることに間違いありませんが、供給を減らすか、需要を増やすかで対策も変わってきます。ただ、無理やり需要を増やすのは、一時的には出来ても決して長続きしません。結局、長期的には日本経済の構造改革をやるしかないのかもしれません。
 しかし、もっと大事なことは、日本人の心の持ちようではないでしょうか。今の日本人に一番欠けているものは、規律、感謝の気持ち、意欲、勤勉さではないでしょうか。
これらは、日本人の美徳として、過去にこの国を訪れた外国人が最も評価した点ではなかったでしょうか。もっと言えば、公徳心や他者に対する配慮も失ってしまったかもしれません。
 国家でも個人でもそうですが、まずは自立自助、そして共助、最後に公助、この順番を間違えたら、国家も地域も個人も自立は出来ません。もうそろそろ、人の依存心を助長するような政策は止めて、自立しようと努力する人にだけ支援する方向に舵を切るべきだと思います。
 NHKのドラマ「坂の上の雲」のテーマソングは”Stand alone”(独り、立つ)という曲です。じっくりとかみ締めながら聴いて、今年一年頑張っていきたいと思います。

 今年一年が、皆様にとりまして幸多き年になりますよう、心からお祈り申し上げます。

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