のりおの声

2020年1月

 皆さま明けましておめでとうございます。毎年、今年こそは良い年になりますようにと思いながら正月を迎えるのですが、国際政治の舞台ではなにやら正月早々波乱含みの動きになってきています。言うまでもなく、アメリカとイランの関係です。あの地域に疎い私などにとっては、どうしてトランプ大統領は、せっかくそれまで何とか関係国が苦労してイランの核開発に一定の歯止めをかけていたのに、一方的に合意を破棄してしまったのか、また何のためにそんなことをしたのか、なかなか理解しがたいところがあります。
 イスラム世界の対立の根っこにはスンニー派とシーア派の宗教対立があると言われますが、それは別にしてもアメリカがここまで深入りするのはなぜなのでしょうか?石油に関しては、今やアメリカは原油の純輸出国であり、以前ほど直接的な利害はないはずです。イランの核武装を最も恐れるイスラエルやスンニー派の盟主サウジアラビアのためかもしれませんが、出口の見えないシリア内戦、まだまだ不安定なイラク情勢に対する苛立ち(どちらもイランが関与している)もあるでしょうし、それよりもっと単純に大統領選向けのアピールなのかもしれません。それにしては危険すぎるゲームだと思わざるを得ませんが。日本も自衛艦をあの地域に派遣(調査研究ということになっています)することを決めましたし、年末にはロウハニ大統領と安倍総理が会談したばかりです。しかし、これで一挙に難しい状況に直面することになってしまいました。それにしても、先の読めない世界になってしまったものです。
 話は変わりますが、戦後75年、冷戦終結から30年経って、世界中で民主主義に対する信頼が揺らいできているように思えてなりません。私見では、民主主義というのは国民の大多数が健全な中産階級によって支えられる制度ではないかと思います。逆に民主主義国家では健全な中産階級が育成されていくとも考えられていたはずです。言うまでもなく、民主主義の根幹を成すのは自由と平等ですが、この相矛盾する要素をバランスさせることが民主主義国家運営の肝だったのではないでしょうか。しかし、どうもこのバランスがいつの間にか崩れてしまった結果、生きづらい世界が出現してしまったような気がします。自由や競争が行き過ぎて所得や資産に大きな格差が生じると、極端な平等主義が頭をもたげてきます。自由を制限してでも平等を確保すべきだと思う人が増えてくる、つまり乏しきを憂えず等しからざるを憂う感が蔓延してくることになります。こんな状況の時に専制が生ずる可能性があることを歴史は教えてくれています。それも個人による独裁ではなく、民主的専制(民主主義で選ばれた専制)が。今、民主主義は正念場を迎えているのかもしれません。
もう一つ言えば、政治は次世代のことを考えなければなりません。今の世代の利益だけ考えていては目先の利益誘導に走ってしまいます。気が付けば、次の世代の人達は、こんな国には住みたくないと思ってしまうかもしれません。何も国家存続のためということではなく、次の世代の人達も自信と誇りをもって生きていける国を作っていくのが政治の役割だと思います。2020年、正月の決意でした。

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